PMPの流儀

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PMPに一番大切な事(PMIイズム)

プロジェクトマネージャーの人物像はどんな人でしょうか?PMP試験の問題はプロジェクトマネージャとしてどう行動すべきかが問われます。その指針になるPMIイズムを紹介します。それはPMIが求めるプロジェクトマネージャー像を知ることに他なりません。

 

1. PMI倫理規定

プロジェクトマネージャーのあるべき姿はPMBOKには書かれていません。その記載があるのはPMI倫理規定です。読んでいない方はダウンロードして印刷して手元に置いてください。PMI日本支部から入手できます。

PMI倫理・職務規定|PMI日本支部について|一般社団法人 PMI日本支部 (pmi-japan.org)

 

プロジェクトマネージャーとしてあるべき倫理観を持ち、困難な状況に陥ったときに、その道しるべとなる指針です。

この規定の対象者が冒頭に書かれているのですが、その中に「PMI資格認定に応募する非会員」と、PMP受験をする人も対象者に含まれています。

 

では、大きな4つのキーワードを順番に見ていきますが、他にも大切なことが多数書かれているので、必ずすべての行に目を通してください。

1.1 責任(responsibility)

責任をもって約束通り遂行する事はもちろんですが、注意すべきなのは、「自分の経歴、経験、スキル、資格に見合った任務のみを引き受けます。」です。時には断ることも解なのです。

不正は何があっても許さないという断固たる決意も見逃せません。

1.2 尊重(respect)

他者および地球環境も含めて敬意をこめます。何か問題があれば「 衝突や意見の相違がある相手と直接話し合う努力をします。」と、直接問題に向き合う姿勢を持ちます。

 

自分が不当な状況に晒されても、ぐっとこらえて職務を全うする心意気が必要です。「相手から同様の扱いを受けない場合でも、専門職としての態度を維持します。」

泣かせますね。

1.3 公正(fairness)

透明性の維持です。衝突があれば、ステークホルダーに開示して打開策を承認してもらいます。

人種や性別などの差別などは全面的に禁止

 

1.4 誠実(honesty)

「正しい情報をタイムリーに提供します」はとても大事です。悪い知らせ程早く報告すべきなのは多くの方が経験があると思います。

 

2. PMBOK 本のプロジェクト像

PMBOK本の想定しているプロジェクト像と、あなたの会社での立ち位置は必ずしも一致しません。あなた自身の経験に基づいて回答すると間違う可能性が高いです。

PMBOK本はもともとアポロ計画で月にソ連よりも早く人間を送り込むためのPMが発端です。つまり、PMBOK本は以下を想定しています。

  1. あなたは、世界をまたにかける国家プロジェクトに携わるプロジェクトマネージャーです。数百人を超える人たちと進めていかねばなりません。
  2. 組織には環境が整備されており、過去のプロジェクトの教訓が整っています。プロジェクトの進め方は文書化されています。

この立場になって考えることが大切です。ロールプレイングです。

 

そして、あなたの会社に合うようにテーラリングして適用するようにPMBOKは推奨しています。

 

3. 具体例

3.1 プロジェクトマネージャ

  1. プロジェクトが計画内、予算内で完了する責任があります。
  2. プロジェクトライフサイクルを通してステークホルダと協力して進めます。計画は、適切なステークホルダと専門家と共同で策定します。
  3. 問題の特定、衝突の解決、改善のための調査に積極的に取り組みます。衝突は直接対処します。
  4. 個々のプロジェクトの範囲と特性に合うようにテーラリングして適用ルールを決定します。
  5. 問題発生時にまず影響分析を実行します。
  6. 権限を超えた決定はエスカレーションします。

3.2 プロジェクト管理

  1. 計画完了後に作業を開始する。
  2. プロジェクトマネジメント計画は、すべての決められたステークホルダに提示し承認される。
  3. 各知識分野の変更は他分野に影響を及ぼす可能性があります。1つを優先するのではなく、統合的に判断するます。ベースラインに変更が入れば計画変更です。
  4. リスク管理はすべてのプロジェクトにとって必須であり、プロジェクトスケジュールと予算はリスクを考慮に入れなければならない。
  5. すべての変更は統合変更管理プロセスにて判断され、変更が作業の開始前に文書化される必要があります(変更の実行後に承認が求められる緊急時に回避策を実施する場合を除く)。
  6. 品質は定期的に改善を必要とする。
  7. プロジェクトマネジメントプロセスは、いくつかのプロセスを複数回繰り返す必要があります。 
  8. チームメンバーに対し、プロジェクトを通じて育成する計画を立てる。不足しているスキルがあれば教育をおこなう。

3.3 その他

  1. ミーティングはステータスレポートではなく、アイデアの作成、ディスカッション、問題解決、意思決定に使用する。
  2. スコープの金めっきは不要
  3. スコープクリープはリスクを生む大きな要因
  4. 組織にはPMOがある。
  5. 交渉の目的は、お互いに有利な結果を生み出すこと(問題解決)。
  6. プロジェクトをいつ終了するかを決める際に、サンクコストを考慮する必要ない。
  7. たとえ他の文化において慣習的であっても、性的差別を決して容認すべきではない。