■はじめに
Windowsにはrobocopyという優秀なコピーツールが同梱されています。システム管理者向けのツールのため、GUIではなくコマンドで、バッチファイルやタスクにして実行します。
ディレクトリ間のファイルコピーには以前より xcopy というコマンドがありましたが、単純なコピー機能に限られており、差分のみ更新するといった機能はありません。robocopyは柔軟なコマンド体系により、様々な用途に利用できるシステム管理者ご用達ツールです。
■ミラーリング
2つのディレクトリ間で同期をとる場合、ファイルやタイムスタンプも含めて更新を行います。srcdir とdstdir の内容を比較して、srcdir の内容と完全一致するように、dstdir の内容を更新します。
dstdir に対し、ファイルの作成、更新だけでなく、削除も行われます。
robocopy srcdir dstdir /MIR
※srcdirとdstdirの順序を間違えると、srcdirの内容が書き換えられてしまうので注意してください。
■タイムスタンプのみ同期
ファイルの内容は比較せずに、タイムスタンプのみを同期することも可能です。
タイムスタンプとはファイルの以下の情報です。
作成日時
更新日時
アクセス日時
下記のコマンドでは、ファイル、ディレクトリのタイムスタンプのみ同期をとります。
robocopy /e /timfix /dcopy:t /copy:t srcdir dstdir