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ノートパソコンはキーボードで選ぶべし(タイピングが多い人向け)

今やパソコンの出荷台数の過半数がノートパソコンの時代です。画面の大きさで大体絞り込み、あとは見た目とかブランドイメージで買っている人がいると思います。Office やブログ、プログラミングなどタイピングが多い方はキーボードをまず見てください。残念なことにデザイン重視で使い心地が悪い製品があります。各社のキーボードを比べてどこのメーカーが買いかを見てみます。

1. 見極めるポイント

キーボードはデスクトップ向けのフルキーボードが基本です。配列は以下になります。ノートPCはスペースの制約があるので、どう工夫するかがメーカーの腕の見せ所です。

理想としているキーボードの判断基準は以下の4点です。安定したタイピングができることを求めています。
上ほど優先順位が高いです。

条件1. カーソルキーがフルキーに対して一段下がっていること

カーソルキーを快適に使うための配置です。この点で、操作性をとるかデザイン重視なのかが分かります。

条件2. フルキーの幅をキーによって差異をつけていないこと

Enterキーの左側の [ や ] の辺りのピッチが狭い場合があります。このエリアはプログラマーやかな入力派の人にとっては死活問題です。

条件3. Enterキーの右側にテンキーなどが配置されている場合、隙間が空いていること。

打ち損じの防止のためです。

条件4. フルキーと、最上段のファンクションキー列に隙間があること。

打ち損じの防止のためです。

2. 各社の状況

2.1 Fujitsu

富士通NECと並んでパソコンの黎明期からの歴史があります。条件4が満たせていませんがカーソルキー周りの処理は完璧です。質実剛健富士通らしいです。
文句なくお勧めできます。
配置以外にも小指が押すキーは押す力を軽めにするなどこだわりがあります。

2.1.1 10キー有り

条件1 〇 一段下がっています
条件2 〇 全てのキーが同じ大きさです
条件3 〇 Enterキーとテンキーの間に隙間があります
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がありません



2.1.1 10キーなし

条件1 〇 一段下がっています
条件2 〇 全てのキーが同じ大きさです
条件3 -
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がありません


2.2 Panasonic

条件1 〇 一段下がっています。
条件2 〇 全てのキーが同じ大きさです。
条件3 -  Let'sNoteは14インチ以下のラインナップのため、テンキー付きの機種はありません。
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がありません。

Let'sNoteは国産のこだわりがありキーボード配列も完璧です。
14インチノート

12インチ以下

半角・全角キーの位置がずれているのが気になるのは減点要素です。

数年前にはNECと同じように、カーソル↑キーが右シフトキーの位置に食い込んだ配列にしていた時期がありました。反省したのか、今のラインナップはすべて独立しているので、今は自信をもってお勧めできます。

2.3 Toshiba

dynabook はデザイン重視設計です。
昔はフレームの剛性が不足していて中央付近のキーを押すと下にたわんで閉口しましたが、最近はそのようなことはありません。

2.3.1 10キー付き

条件1 △ 一段下がっていないが、最下段の列が伸長している。上下キーの縦方向が短いため△
条件2 × ¥, BSキーが細い。プログラミングには向かない。
条件3 × Enterキーとテンキーの間に隙間がない
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がない


2.3.1 10キー無し

条件1 △ 一段下がっていないが、最下段の列が伸長している。上下キーの縦方向が短いため△
条件2 × ¥, [, ], _ キーが細い。プログラミングには向かない。
条件3 -
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がない


2.4 NEC

NECは日本のパソコンの黎明期 1980年代から PC-88, 98シリーズで日本市場に圧倒的なシェアを築きました。キーボードにも定評がありました。
しかし、数年前から大問題が発生しています。

2.4.1 10キー付き

条件1 ××× 最悪
条件2 〇  キーの大きさ同じ
条件3 ×  Enterキーとテンキーの間に隙間がない
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がない

条件1に対して最悪の対処の仕方です。シフトキーの長さを削ってカーソルキーを食い込ませているのが分かります。

許せない !!

プログラミングや文書を書いているときに、タイピングミスは指の感覚で分かり、無意識にバックスペースで修正をしますが、一行上に移動されたらいちいちカーソルの位置を確認しなければならず、とてつもなくストレスが溜まります。

それでいてホームページにはキーボードにこだわりを持っているとか、書かれているし…
あのNECがなぜこんなありえない配列にしたのか理解できません。中華系に吸収された影響でしょうか。

ちなみに以前のキーボードはこれです。


見事、4条件全てをクリアしています。数年前までは全条件クリアできる貴重なメーカーでした。
それもあって自分のも親のもLAVIEを選んでいたので、残念でたまりません。

NECを糾弾するページに見えちゃうかもしれませんが、愛ゆえですよ。NECよ、元のキー配列に戻してくれ!!

2.4.1 10キーなし(VEGA)

条件1 ××× 最悪
条件2 〇  キーの大きさ同じ
条件3 -
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がない

クリエイター向けの最上位機種LAVIE VEGAのキーボード。デザイン重視のため絶対にカーソルキーの配置を一段下に下げないという強い意思が伝わってきます。左右のシフトキーの幅に注目です

クリエイターは書き物はしないのでしょうか・・・

2.4.2 10キー無し(VEGA以外)

条件1 △ 一段下がっていないが、最下段の列が伸長している。上下キーの縦方向が短いため△
条件2 〇  キーの大きさ同じ
条件3 -
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がない

2.5 DELL

以前は英語配列との共通化のあおりを受けて日本語配列がいまいち出したが、ここ最近はかなり改善されています。16インチノートでもテンキーモデルはなくなり余裕を持った配列になっています。日本語ユーザーにはとてもうれしい改善です。

条件1 △ 一段下がっていないが、上下キーの縦方向が短いため△。ただ操作性は悪くはありません。
条件2 〇 BS, Enter, 右シフトキーの大きさが日本語用キーボードと遜色なくなりました。
条件3 - テンキーレス
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がない

以下は以前のキーボードです。比べてみると改善していることが分かります。

英語キーボードと部品の共通化のため日本語キーボードには無理な配列が強いられてます。タイピングには不向きです。

2.5.1 10キー付き

条件1 △ 一段下がっていないが、最下段の列が伸長している。上下キーの縦方向が短いため△。あと「↑キー」の両側にPageUp, PageDownキーがあり、誤打による影響が大きいのが残念。
条件2 × ¥とBS, _と右シフトキーが近すぎ。リターンキーの幅が狭い。
条件3 × Enterキーとテンキーの間に隙間がない
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がない

2.5.2 10キー無し

条件1 △ 一段下がっていないが、最下段の列が伸長している。それでもキーの縦方向が短いため△。あと「↑キー」の両側にPageUp, PageDownキーがあり、誤打による影響が大きいのが残念。
条件2 × ¥とBS, _と右シフトキーが近すぎ。リターンキーの幅が狭い。
条件3 -
条件4 × フルキーとファンクションキーの間に隙間がない