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ノートパソコンで HDMIとアナログVGA(D-Sub)からの同時表示の謎

少し前のノートパソコンには、HDMIとD-SubのアナログVGAの2つの端子がついている事が多かったです。外付けディスプレイを2台に増設時に、2台同時に出力できる機種とできない機種があることが分かりました。

実験結果

2010年ごろのPC

第1世代 Core i シリーズ。Arrandale
2台の外付けディスプレイに接続(HDMI, VGA)すると、内蔵ディスプレイの表示が消え、外付けディスプレイ2台で表示が可能です。
設定により、内蔵ディスプレイを含めた3台のモニターの内任意の2台を選択して表示が可能です。

1:ノートPCの内蔵ディスプレイ (非表示設定に指定)
2:HDMI接続の外付けディスプレイ
3:アナログVGA接続の外付けディスプレイ

2017年ごろのPC

第7世代 Core i シリーズ。Kaby Lake
2台の外付けディスプレイに接続(HDMI, VGA)すると、内蔵ディスプレイとHDMIのディスプレイの2枚表示となりました。
そして、HDMIの端子を抜くと、内蔵ディスプレイとVGAの2枚表示になります。

回避策は無いため、USB接続のディスプレイ変換アダプターなど拡張が必要となります。

ごく最近のPC

そもそもD-Sub の端子がついていません。最近普及している USB Type-C で、ディスプレイの信号出力可能なPCがあるようです。
その場合は、HDMIの他に USB 接続するだけでディスプレイの2台接続が可能となります。スマートですね。

調査

ネットで少し見てみると、2台接続はできないとの記事がいくつかヒットしました。
2010年当時のPCを使い続けているのは少数派だと思いますし、失敗したときしか記事にしないため成功例があまり記事化されていないのかもしれません。

Arrandale

設定のディスプレイで確認すると、3枚のディスプレイが認識されており、そのうちの2個を選択して表示ができます。
この時代は3枚のディスプレイの独立性は保たれており、自由な組み合わせで表示できることが分かりました。

インテルのサイトでデータシートを軽く読んでみました。Arrandaleでは、画面出力ポートはチップセット側が担っています。
Intel H55 Express Chipset 製品仕様

第1世代 Core i のArrandale では、ディスプレイのポートが4つあり、そのうちの1つがVGAに割り当てられていました。

Kaby Lake

Arrandale とは違い、3枚のディスプレイを認識する事が出来ません。
バイスマネージャーやインテルのグラフィック関係のコントロールパネルで確認しましたが、HDMI接続すると強制的にVGA側が認識できなくなっていました。

Kaby Lake の1世代前のSky Lake のタイミングで、CPUからアナログディスプレイ対応が廃止されるという大きな変化がありました。
こんな記事があります
Intel,AMDなど2015年までにVGAとLVDSのサポート打ち切りを発表,ディスプレイ接続はDisplayPort,HDMIへ

インテルのデータシートはこちらです。
https://www.intel.com/content/www/us/en/products/platforms/details/kaby-lake-s/docs.html?s=Newest

5ch 持っており3枚同時表示が可能なようです。
CPU内部は全のチャンネルがデジタルになっており、アナログ出力したい場合は外部のチップで変換が必要になります。

ということは分かったのですが、もともとのなぜHDMIVGAの同時出力ができないのかは分かりませんでした。
いつになるわかりませんが、気が向いたらもっと突っ込んで読み込んでみようと思います。知ってる人がいたら教えてください。