2年ほど使用していた Switch で突然「SDカードにアクセスできませんでした」というエラーが発生してしまいました。結果としてはSDカードが故障した模様ですが、どんな調査をしたのかを紹介します。
また、新しいSDカードを選定しなおしたのでそれも紹介します。
1. はじめに
使っていたのは、SanDisk の Ultra SDSQUA4-128G-EPK です。
任天堂純正のSDカードが SanDisk製を採用している事もあり、安心して使っていたのですが、こんなに短期間で壊れるとは思いませんでした。
2. 調査
なにか問題が発生したときに必要なのは、原因の切り分けです。1つずつ潰していくことで、原因を絞り込んでいきます。
2.1 Switchでの調査
今回のケースでは選択肢は3つあります。
(1). Switch 本体の故障
(2). SDカードの故障
(3). 一時的な現象
調査の結果・・・
・Switchの電源を入れなおしつつ、SDカードを数回抜き差ししたが現象は変わらない。
・別のSDカードを取り付けると認識する。
という事から、(2)のSDカードに原因があるとほぼ確定です。
2.2 パソコンでの調査
SDカードをパソコンに接続してみたところ、ファイルが読めました !! すかさず、バックアップを取りました。キャプチャー画像が救えてよかった。
あれ、壊れていないのか ?
パソコンで読めているのに、なぜ Switch ではエラーになってしまうのだろう。ダメもとで、接点復活剤を端子に塗ってみましたがダメでした。最後に SDカードをフォーマットしてみると失敗してしまいました。
書き込みが一切できない現象が発生している。Switch がSDカードを認識しない要因はこれだったのか。
Switch はSDカードを取り付けると、即ファイル書き込もうとして、失敗するとSDカードを認識しなかったことにしていると思われます。もう少しエラーコードを詳細にしてほしい所だけども。。
2.3 原因
読めるのに書き込みができないという現象から、過去にコンパクトフラッシュで似た事例があったのを思い出した。
SDカードもCFカードも構造的には似たようなもので、ホストとのインターフェースとフラッシュメモリへのアクセスを制御するワンチップマイコンが搭載されています。
このマイコンが何らかの障害を検知すると、エラーフラグを立て、それ以降の書き込みができなくなるという仕様があります。(すべてのSDカードにこの動きがあるのかは分かりません)
書き込みはできなくなりますが、読み込みができるのはメーカーの良心ですね。
このフラグを落とすのはメーカーの人じゃないとできないので、一般ユーザーは買い替えるしか方法がありません。
2年で寿命とはかなり早い印象です。ドラレコなど常時書き込みをしているのならともなく、Switch での書き込み量などたかが知れているのだが。。
SSDのように、トータル書き込み量がステータスとして読め込めれば寿命予測ができるのだが。。
今回はラッキーなことに、読み込みはできたのでデータは無傷だったのは幸いです。
以前にパソコンで酷使したSDカードが故障したときは認識できなくなったので、データが紛失しました。
3. 新しいSDカードの選定
SDカードが短期間に壊れうることを考えると、保証について調べつつ選定する事にしました。
方針は以下の通りです
・有名メーカー品
・Switch推奨の UHS-I 対応で、容量は前回と同じ 128GB
・SDカードメーカーの保証があるもの
・販売店の追加料金による延長保証はかけない
この条件でヒットしたのが、
「キングストン Canvas Select Plus SDCS2/128GB」
2022/5/7の時点でクーポンを併用すると1680円という格安ぶりです。さらに「製品寿命期間保証」がついてきます。
無期限保証とは何が違うのか分からなかったのですが、AmazonのQAに記載されているメーカーの方からの回答が分かりやすいです。
弊社のメモリカードは製品寿命期間保証でございまして、その寿命期間とは通常製品が終息した時点、しかも後継品がないという2つの条件に満たす場合、保証も終止となります。製品はこれ以上修理できない、及び交換できない場合、保証クレームが行われた時点での製品の現在価値で返金させていただくことになります。
キングストン限定保証規定：https://www.kingston.com/jp/company/warranty
何年保証になるかは分かりませんが、1680円で当分故障の事を考えなくていいのは大きなメリットです。
