VMware Workstation Player がメジャーアップデートされ、バージョンが16になりました。新機能と既存の仮想マシンをバージョン16へアップグレードする方法を紹介します。
Ver.16で個人的に気になるポイントは以下です。
・「DirectX11」、「OpenGL4.1」への対応
・USB3.1に対応
・ダークモードに対応
DirectX11, OpenGL4.1への対応
ハードウェアに対する要求
ホストOSがWindowsの場合
GPUがDirectX11に対応している事が必須です。Intel CPUでは IVY Bridge の世代です。残念ながら Sandy Bridge 以前のユーザーは対象から外れます。
ホストOSがLinuxの場合
NVIDIAのGPUが必要です。NVIDIA は仮想環境に関してvmwareと提携しています。こういうところNVIDIAは抜け目がありません。
設定値
ディスプレイの設定が拡張されています。
グラフィックスメモリの割り当て容量に変化が見られます。8Gのメモリを割り当てる場合はホストPCのメモリは16Gが推奨値になるようです。
Ver.15での設定値 1Gが推奨値です
Ver.16での設定値 8Gが推奨値です
USB3.1に対応
USBコントローラの設定に3.1が出ます。新規にWindows10の仮想マシン作成時には3.1がデフォルト値です。
ダークモードに対応
OSのダークモード設定に対応しました。流行りものです。
ウインドウのデザインですが、よりフラットデザインになっています。ウインドのふちに影が無いので境界が分かりにくくなっているのは残念です。タイトルバーの厚みが薄くなっているのは仮想マシンの画面をできるだけ広く取りたいという意図を感じます。ほとんどのケースでは全画面描画にするでしょうから、境界線が気になることはほとんどなさそうです。
新しい仮想マシンへの移行方法
DirectXやUSBの新機能は、既存の仮想マシンでは残念ながら利用できません。しかし、今まで通り簡単に移行させることができます。
VMwareの記事を読む人には「釈迦に説法」レベルですが、仮想マシンのバックアップはしてください。
メニュー画面を見ると「バージョン」という項目があり、「Workstation 16.x 仮想マシン」と記載があります。Ver.15以前のVMwareで作成した仮想マシンは、このバージョンが古いです。
修正方法は以下です。
(1). vmxファイルをメモ帳などのエディタで開きます。
(2). 「virtualHW.version」の行を探し、"18"に書き換えます。
まぎわらしいですが、VMware はバージョン16ですが、内部の仮想マシンのバージョンは18が最新です。
virtualHW.version = "16"
↓
virtualHW.version = "18"
(3). vmxファイルを保存して、仮想マシンの設定画面を開きます。
USBコントローラに3.1の選択肢が出ます。
ディスプレイの設定で「グラフィクスメモリ」に8Gまで選択肢が出ます。
これで、Ver.16の機能をフルに活用することができます。
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