CANON PIXUS 複合機プリンターTSシリーズの多くがWiFiを搭載しています。USB接続と違い設置場所を選ばないのが便利なのですが、いざ使う時に接続できないトラブルに何回も遭遇しました。この問題への解決方法を紹介します。 ネットワークに接続する機器は全てIPアドレスと呼ばれる識別子で個体識別をします。パソコン、スマホは当然持っていますし、WiFiを積んだPIXUSも同様です。 多くの家庭では、インターネット接続用にルータが設置されており、このルーターにはDHCPというIPアドレスを家庭内の機器に割り当てる機能があります。IPアドレスは手動で自分で設定する方法とDHCPを使って自動取得する方法があるのですが、ルーターの普及によりDHCPで自動取得する方法がほとんどで、IPアドレスの存在すら知らない人が増えています。 このルータのDHCPというのが曲者で、IPアドレスをリース(貸し出す)する期間が決まっていて、それを過ぎると再度リースしなおす動きをします。その時に、別のIPが割り当てられしまう場合があります。 それにより、プリンタのIPアドレスが書き換わってしまうわけです。そうするとパソコンからはプリンタが見つけられなくなり、接続できなくなります。 ルータの機種ごとの機能になりますが、DHCPで固定のIPを割り当てる機能があります。それでプリンタのIPを固定化します。 プリンタの設定で、IPアドレスを手動で設定することにより固定化できます。 今のプリンタに設定されているネットワーク情報を印刷します。TS-8000シリーズの例ですがキャノンのマニュアルに従って、ネットワーク情報の印刷をしてください。 以上5つの行を使います。 印刷したネットワーク情報のうち、IPアドレスは、ルータがリース(貸し出した)したアドレスなので、手動で同じ値を設定すると2つの機器で重複する可能性があります。本来はルータのDHCPをみて、リースするIPの範囲外のIPを確認したほうが良いですが、分からない方は大きめの数字 250 を使っておけばまず大丈夫です。 例えば、プリンタのIPアドレスが、 192.168.1.10の場合は、192.168.1.250 と最後の数字を 250と赤ペンで書いておきましょう。 以下プリンタの画面での操作です。TS-8000シリーズでの操作例ですので、他のシリーズの方は見比べながら操作してみてください。 (1) 歯車アイコン 念のため再起動してから、↑のネットワーク情報印刷をして正しく設定されたかを確認してください。 今のプリンタを一度削除して、再度登録して直してください。
接続できない原因
PIXUS TS8030を使っているのですが、たまに使うと接続できない時が多々ありました。そこで疑ったのがIPアドレスです。対処方法1. ルータの設定を変える
ルータの設定を触ったことが無い方はあまり触らないほうがいいです。最悪、インターネットに接続できなくなるかもしれません。対処方法2. プリンタのIPアドレスを手動で設定する
プリンタのネットワーク情報を確認する
キヤノン:PIXUS マニュアル|TS8000 series|本製品のネットワーク設定情報を印刷するIPアドレス
サブネットマスク
デフォルトゲートウェイ
プライマリサーバーアドレス
セカンダリサーバーアドレス
プリンタのネットワーク情報を手動設定する
(2).設定
(3).本体設定
(4). LAN設定
(5). 共通設定
(6). TCP/IP設定
(7). IPv4
(8). 「はい」
(9). IPアドレス
(10). 手動設定
(11). ここでさきほど赤ペンで修正したIPアドレスを入力してOK
(12).サブネットマスクを入力してOK
(13). デフォルトゲートウェイを入力してOK
ここで設定が保存されます。
(14).DNSサーバー
(15).手動設定
(16).プライマリサーバーアドレスを入力してOK
(17). 印刷したネットワーク情報を見て、セカンダリサーバアドレスが0.0.0.0なら「いいえ」、それ以外なら「はい」
(18). (17)で「はい」をおしたら、セカンダリサーバアドレスを入力してOK
ここで設定が保存されます。Windowsのプリンタを再登録する
今後は、接続できない現象は出ないはずです。