古いパソコンを無料で今でも使えるパソコンに復活させます。使い物にならないと放置してあるPCがあれば究極の最適化で不死鳥のごとく今一度甦らせてみませんか。
概要
2010年製の Lavie LL750AS はもともと Win7 機です。現在は win11 をインストールして使えていますが、スペック的には厳しくなってきました。
そこで Gentoo Linux の出番です。
Gentoo Linux はパッケージがソースコードで配布され、自動コンパイルしインストールします。
このPCのCPU Arrandale 専用にチューニングパラメータでコンパイルすることができます。また、カーネルも自身で作成するのでこのPCのデバイスのみに厳選したカーネルを作成します。 これにより、このPC専用のLinux OS が生成できます。
Windows、ubnuntu, chromium OSなどお手軽なインストールができるOSは、不特定多数のハードウェアで動くように様々なデバイスの機能が盛り込まれています。手軽にセットアップできる点ではよいのですが、性能が低いPCにとっては無駄でしかありません。贅肉を限界までそぎ落として究極の環境を作るなら gentoo linux が最適です。
しかしそのチューニングは昔に比べれば楽になりましたが、今でも努力が必要です。
インストール後の姿
何はともあれゴールからお見せします。
注目してほしいのはメモリの使用量です。
KDEが起動した時点で 360MB 程です。Win10, 11とは別次元の省メモリで WindowsXP に近いレベルです。メモリ4GBでも十分です。
サポートしているハードウェア
CPU Arrandale
Ethernet
Wi-Fi WPA2 personal
Bluetooth USBのドングル経由で、マウスとキーボードを接続
Intel GPU iron lake のハードウェア支援
Realtek HD Audio
デバイスを調べて専用のドライバのみを組み込んでいます。必要なデバイスはすべて盛り込みました。
デスクトップ環境
プラットフォーム KDE Plasma5
日本語入力 fcitx4 + mozc
ブラウザは falkon
今回は gnome ではなく KDE にしました。gnome は独自のデスクトップ環境を目指していますが、いまいち使いづらいのとリソース使用量が大きいとの情報があったため。
KDEの歴史は古く1998年に登場しました。見た目が Windowsに近いため Windowsユーザーが乗り換えるのに抵抗が少ないです。
気になる点
すべてのパッケージをコンパイルするためかなりの時間を要します。他のPCがあれば分散コンパイルをすることで時間短縮ができます。
ブラウザの falkon は軽くて良いのですが、唯一の欠点は youtube再生時にGPUの支援機能が働かないことです。
適切なドライバ、カーネル設定を見つけるのが大変。
今後、少しずつ構築法を紹介していきます。