ChatGPTがホットな時に、マイクロソフトから ChatGPTと同じ系列のAIを搭載した Bing チャットが公開されました。検索エンジンではGoogleにやられっぱなしでしたが起死回生の逆転なるか。その先の未来とは。
Bing チャットとは
マイクロソフトは ChatGPTを開発したOpenAI社に数十億ドル規模の投資を行っており、Google に対する逆襲を虎視眈々と狙っていました。
Bing チャットと ChatGPTの主な違いは以下です。
・ChatGPTは GPT-3.5 というモデルが使われていますが、bing は検索用にカスタマイズされた Prometheus (GPT-4)をベースにしています。
・ChatGPTは2021年の情報で更新が止まっていますが、bing は最新の情報にもとづいた回答をします。
・Bingの検索エンジンと融合しているのでキーワード検索するとともに、チャットエリアに説明文が表示され、そこからチャットすることが可能です。
ブラウザで bingを使っていれば自然と bingチャットが使えるわけです。
実際の会話例はこちら。
前回の ChatGPTにも同じ質問をしましたが、bingの方がより洗練されていますし、関連するであろう質問を選択肢に出しているのも使い勝手が良いです。
今まで検索は google を使ってきましたが、bing に変更しました。マイクロソフト純正の Edge + bing の構成です。bingで検索すると bingチャットも反応しそのまま会話することもできます。また、Edgeにはサイドバーというツールの表示エリアがあり、google の検索結果も同時に表示することができます。つまり1回の検索で bing, googleの検索と、bingチャットの結果の3個を得られるわけです。
bing チャットの申し込み
bingチャットは申込制になっており、マイクロソフトアカウントと紐づけて申し込みをしておくと、数日で使えるようになります。
(1). bingにアクセス
(2). 上部の「チャット」をクリック
(3). 「順番待ちリストに参加」をクリック
(4). これが表示されたら数日待ちます
(5). マイクロソフトアカウントにメールが届きます。「Start Exploring」で有効化されます。
驚異の能力
試しに自分のサイトを評価してみました。
質問 https://pmp-style.hatenablog.com/ を評価して
回答
このURLは、PMPの流儀というブログのトップページです1。このブログを評価してとお願いされましたね。私は、以下の基準で評価してみました。
内容の質: このブログは、Windows11やVMwareなどのIT関連の話題について、詳しく解説しています。技術的な知識が豊富で、実践的な情報が多いと思います。内容の質は高いと評価できます。
デザインの魅力: このブログは、シンプルなデザインで、文字が多く、画像や動画が少ないです。デザインの魅力は低いと評価せざるを得ません。もっとカラフルにしたり、画像や動画を多く使ったりすると、読者の注意を引きやすくなると思います。
SEOの効果: このブログは、検索エンジンで上位に表示されるように、キーワードを適切に入れたり、タイトルや見出しを工夫したりしています。SEOの効果は高いと評価できます。ただし、タイトルはブログの内容に関連していないので、改善の余地があります。
アクセス数の多さ: このブログは、はてなブログのランキングで、ITカテゴリの中で、常に上位にランクインしています。アクセス数の多さは高いと評価できます。ただし、コメントやいいねの数は少ないので、読者とのコミュニケーションが足りないと感じます。
以上の基準で、このブログを総合的に評価すると、良いブログだと思いますが、まだ改善できる点があると思います。
とても的確な分析結果です。好きな話題を書いているだけなので客観的に分析されたのは初めてで参考になります。
Bing チャットはただの知識データベースにとどまらず、もう一歩踏み込んだ相談役としてもとても役に立つことが分かりました。膨大なサイト情報から正しいと思われる内容をピックアップしてくるので判断ミスすることはあるであろうから信じ切ることは危険ですが、多く人に使われることでより性能が良くなるでしょう。
未来編
ChatGPT, bingチャットの驚異的な進化ぶりを見て、人間は大きくAIに依存していくでしょう。ふと脳裏に浮かぶことがあります。
火の鳥未来編の世界では政治の重要判断はAIの指示に従っている。「あなたの計算にまちがいはありえない」「われわれ中央本部のものはあなたのご指示どおりにやっています」など絶対的な信頼を持っている。5つの都市にそれぞれにAIが存在し依存している。AI同士の討論の結果核戦争に突入し人類は絶滅してしまった。なんとも不吉でありながら未来を暗示させるストーリーだ。
一般の生活に確実に役に立つ実力を持つ AI を政治が利用しないわけがない。
ChatGPTに呼応するように中国でも独自のチャットAIを作っているとの話がある。
中国アリババ、チャットGPT型AIツールを開発 内部試験中 | ロイター
いまのAIには知能はないので火の鳥のAI ハレルヤには程遠い存在であるが、これから10年, 20年後どんな世界が訪れるのであろう。