PMPの流儀

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エンジニアが伝授!大切な写真と動画を安全にバックアップする。第1回【概要編】

自宅で15年にわたって写真・動画の管理、会社ではソフトウェア設計の他にサーバー管理もやっている ruruucky が、初心者の方にバックアップの管理方法を紹介します。

デジカメ、ビデオカメラ、スマホの普及により動画や写真が莫大な量に増えています。我が家ではここ10年で1TBを超える量になりました。PC初心者の方はどう管理したらいいか分からない人が多く、クラウドサービスに誘導されて毎月課金されている人もいると思います。

バックアップというと、RAIDNASなどのキーワードをよく目にしますが、そんなにコストをかける必要はありませんし、中途半端な知識で技術に頼った運用をすると、万一の場合に全てを失いかねません。そのため、極力シンプルな運用が一番です。投資はパソコンの他には、外付けHDDのみで十分です。

 

クラウドか自宅か

最近はクラウドサービスが普及してきており、iPhoneならicloudAndroidならgoogle photo を使用している方が多いと思います。自宅管理の場合とメリットの違いは以下になります。

クラウドのメリット
* PCやスマホなど端末を選ばずに使える。
* AppleGoogleなどクラウドのサービスがデータ管理をしてくれるのでメンテナンスフリーで楽。

自宅管理のメリット
* データ量が1TBを超えても、HDDがあれば余裕で保存できる。
* 高速にアクセスできる
* クラウドサービスに万一の事があると、流出する恐れがある。

ruruuckyがお勧めするのはこれです。

「全データは自宅のHDDで管理し、気に入ったものだけ無料もしくは少額の範囲でクラウドサービスを利用する。」

PCからすべての写真、動画に高速にデータ管理ができ、気に入った写真や動画はスマホからも見るという両者の良いとこ取りができます。では、自宅でのデータ管理の方法について入っていきます。

自宅管理に必要なもの

・パソコン
・外付けHDD 1~2台
・バックアップソフト
・写真・動画管理ソフト

パソコン

スペックはあまり必要ありませんが、最新のパソコン程、動画の支援機能が多く搭載されており、快適に動画再生ができるメリットがあります。メモリは8G, SSD 500GB程度あれば十分です。

外付けHDD

・パソコンのHDD でデータ管理をする場合は、外付けHDDを 1台
・外付けHDDでデータ管理をする場合は、外付けHDDを2台

いずれかのバターンでそろえることを推奨します。パソコン本体で容量が足りている分には、外付けHDD 1台で良いでしょう。容量が足りなくなってきたら、もう1台外付けHDDを追加して2台体制にします。

ハードディスクは必ずいつか壊れます。大切な思い出が全て失われるリスクと2万程度のコストを天秤にかけて考えれば判断してください。
容量は今なら4TB~6TBが価格的にお勧めです。Buffalo などの既製品でもいいし、少しでも安価が良ければ3.5インチハードディスクと外付けHDDケースの組み合わせでも良いです。組み立てはとても簡単なので初心者でも十分できます。
1つ注意して欲しいのは、USB3.0USB3.1に対応の外付けHDDを選んでください。USB2.0だと遅すぎます。

単体HDDに挑戦される方へ
単体HDDでのお薦めは、Western Digitalの 「WD40EZRZ-RT2」です。容量は4TBです。最近のHDDはSMRという手法で無理やり容量をアップさせていますが、その反面、壊れたときのダメージが大きいです。このHDDはCMRという従来からの手法を使用している貴重品です。もうしばらくすると市場からCMR方式は消えるかもしれないので購入を考えている方は急いだほうがいいです。

バックアップソフト

お薦めは Sotaさんの「Backup」というフリーソフトです。
シンプルな名前ですが使い方もシンプルで使いやすいです。10年以上使ってきて1度も不具合に遭遇したことがなく信頼性が高いです。Sotaさんのホームページからダウンロードできます。
Sota's Web Page (Backup)

Sotaさんは、FFFTPというソフトで有名な方でそちらでも感謝しています。FFFTPをきっかけにBackupソフトの存在も知りました。

写真・動画管理ソフト

バックアップから少し外れますが、写真の管理ソフトもついでにご紹介します。
お薦めは SONYの Play Memories Home です。これも10年間使い続けています。
写真をフォルダ毎に見たり、カレンダー式に見たりと見せ方に工夫があります。また、簡単な編集機能があるのも良いです。ソフトは無料ですが、ソニーのデジカメかビデオカメラを接続しないと、写真(Jpeg)しか認識せず、動画が扱えませんのでご注意を。
あと、欠点は普及し始めたHVEC(H.265)など新しい動画形式に対応していない事です。これはSONY製品にまだ採用されていないことが要因だと思います。

バックアップ環境の考え方

以下、外付けHDD 2台の場合を例に説明します。外付けHDDが1台の場合、メインHDDがパソコン本体、サブHDDを外付けHDDと読んでください。

2台のHDDに役割を持たせ、分かりやすく 1台をメインHDD、2台をサブHDDと呼びます。
通常はメインHDDを使用し、定期的にサブHDDにメインHDDのバックアップを取ります。2台のHDDの内容は全く同じになるので一般的にはミラーリングと呼ばれます。2台HDDがあるのに1台分しかデータは保存できないことになります。

(1). 普段はメインHDDと接続して写真を管理します。新しい写真や動画を保存したり、不要なものを削除したりします。
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(2). 定期的にサブHDDを接続して、メインHDDの内容を全てサブHDDにコピーします。
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こうすることで
・HDDの故障対策 → どちらかのHDDが壊れてももう1台にデータは残っています。
・作業ミス対策 → メインHDDで間違ってファイルを削除してしまっても、サブHDDからデータをコビーしてくれば復活できます。
という効果が得られます。これでまず安心する環境になります。

RAIDを組んだ場合、HDDの故障対策にはなるのですが作業ミスの観点が抜けています。会社ではRAIDでHDDの故障対策をしつつ、1週間分のバックアップも保管することで作業ミスにも対応していますが、コストメリットをどこで線引きするかです。家庭ではそこまでやるのは過剰だと思います。

概要は以上になります。次回は、HDDの「初期化編」です。
pmp-style.hatenablog.com