2010年製のPC Core i 第1世代 Arrandale を使っています。完全サポート外ですが好奇心を抑えきれずにWindows11 にアップグレードしちゃいました。いつ切られるか分からない状況下でWindows11を運用する方法を紹介します。
1. はじめに
Windows11 のアナウンス時に、TPMなどのセキュリティが必須化との情報でいよいよ我が家の PC も買い替え時が来たのだと覚悟しました。 CPUは第一世代Core i シリーズ Core i5 430M という今となっては最新OSが動いているのが奇跡です。
このPCでのOSの遍歴は、Windows7, Windows 8, Windows8.1, Windows10。そして今回の Windows11 は5つめのOSという事になります。 TPMすら対応していない全部なし状態でWindows11へのアップグレードは公式にはできず、チェック回避の技を使って強引にアップグレードをしています。
今回はいつ使えなくなっても文句も言えない状況なので、それなりの覚悟と準備か必要です。Windows10とはこれが最後になるはずですが、マイクロソフトがTPMを完全必須化してWindows11が使えなくなる日がないとも限りません。その場合、Windows10に戻ってくる可能性があります。
何を考え、何をすべきかを順にみていきます。
2. 移行方法
2.1 ファイル整理
システムバックアップを取るのですが、まずはファイルを整理します。戻ってきたときになんじゃこりゃとならないようにですね。
2.2 システムバックアップ
外付けHDDにシステムバックアップを取るのが一番重要です。これさえやっておけば、アップグレードに失敗しても、最悪SSDが壊れ再起不能になっても復旧する事が可能になります。これを取らずしてアップグレードをするのは無謀すぎます。
今回はいつかWindows10 に戻るかもしれないという用途でもあります。
外付けHDDは2台用意し、ミラーリングしてHDDの故障に備えることも大切です。他のデータも含めHDDが1台では失ったときのショックが大きいので、是非そろえましょう。 pmp-style.hatenablog.com
システムバックアップには、Acronis社の TrueImage を使用しています。これは昔から使っており絶対の信頼感があります。HDDメーカー(Seagate, Western Digital)からフリー版が出ています。Samsung のSSDはSeagate の DiscWizard という名の TrueImage が使用できるのでおススメです。
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2.3 Windows11 へのアップグレード
アップグレードの手順はこちらをご覧ください
3 Windows11 について
Windows11は、基本的なアーキテクチャはWindows10 と変わりません。大きく変わったのはユーザーインターフェース、つまり見た目です。
もともと Windows10X とよばれるタブレット系OSとして作られていたものを流用していた経緯を持ちます。
Fluent Design と呼ばれる新しい統一化されたデザインです。Windows10 から徐々に導入が始まっていたのですが、Windows11では、アイコンやウインドウ全てが今回一新されています。見た目が気に入っているので満足です。
逆に言うとそれ以外はさほど新規性は感じられません。目玉のAndroid アプリが動くようですが現段階では実装されていません。
4 Windows11 での運用について
2021年10月13日の時点では、 WindowsUpdate も落ちてきているので、問題なく使えています。 これが、ある日更新版が落ちてこなくなるのか、TPMが無いとそもそもOSが起動できなくなるのか何が起きるのかは分かりません。 そのために、バックアップ体制を整えた後は運用し続ける事が大切です。これに限らず、SSDの故障で突然死する事があるので、バックアップ体制はとても大切です。
数ヶ月毎や、システム設定を変更した後などルールを決めて、システムバックアップを定期的に外付けHDDに取ります。
日常のデータバックアップは OneDrive と同期を取っておけば気にせずに済みます。セキュリティ的に信用していない方はHDDにバックアップしてください。
これで、SSDが故障したりWindows11のサポートが突然切れても、リストアする事で復旧できるようになります。
参考までに、私の場合は、システムバックアップは3ヶ月位たって気がついたとき、日常データはOneDriveに取ってます。
5. システムバックアップ・リストアの経験が無い方へ
一度経験しておくことが自信につながります。
VMware を使って、仮想マシン上にWindows10でもクリーンインストールして、システムバックアップとリストアの練習をしておくことをおすすめします。
万が一の場合は、焦りが出てきますので、その時に経験があると落ち着いて対応ができるようになります
「備えあれば憂いなし」です。
経験を積んでおくと、ある日OSが起動しなくなった時にも復旧ができるようになります。起動時にブルースクリーンに遭遇したときにどう対処したかを記事にしていますので、どのように考えどう対処したかを参考にしてみてください。
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